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コラム

本との出会い、人との出会い

 久しぶりに400ページとかなり長い本を読了した。
タイトルは「白洲次郎 占領を背負った男」である。

 白洲次郎は、明治35年に兵庫県に生まれ、神戸一中を卒業後ケンブリッジ大学に留学。戦前、近衛文麿、吉田茂の智遇を得て、以後吉田茂の側近として日本国憲法の制定、通商産業省の創設等日本の早期独立と経済の復興に“歴史の黒子”として多大な功績を挙げた人物である。GHQであれ日本の政治家であれ臆することなく自分の信念を貫いた生き方は、日本人にはめずらしく英国流のダンディズムそのものである。久々に味わった読後感であった。

 最近、山東町に「本は人生のおやつです!!」と言うユニークな店名の本屋さんが大阪から移住されて頑張っておられるが、まさに人生のおやつであり肥やしであると言える本に出会えて幸せである。ちなみにこの本は私の人生の師と言える方の家でたまたま目に入り借りてきたものである。師匠にも感謝である。 

森下恒夫

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9月定例会閉会

 朝来市議会9月(第6回)定例会は、9月29日閉会しました。

 9月定例会の主要議題は令和3年度決算の認定でした。
 一般会計では、歳入に関し、市税の徴収状況について、調定額は46億4,512万円で、前年度比2.3%減少。徴収率は1ポイント上昇して94.8%となりましたが、行財政改革実施計画上の目標値(県平均(約97%)以上)には届きませんでした。これに対して不納欠損額は2,102万円と前年度比92.7%の増加。税の公平な負担と安定した財政運営のためには、市税収入確保対策に注力する必要があります。収入未済額は2億2,164万円です。また地方債は、当年度発行額は9億9,400万円で前年度比31.7%の発行抑制。繰上償還の実施と相まって、当年度末現在高は12.5%減少して179億円余りとなっています。
 歳出に関しては、不用額が前年度比3.4%増の13億9,651万円で、予算現額の6%(前年度5.1%、前々年度5.2%、平成30年度5.0%、平成29年度5.2%)。性質別歳出のうち、人件費は35億5,174万円で前年度比4.0%の増加となっています。その他、主要施策の予算効果の確認を行いました。

全体としての会計の状況に関して、公有財産は、土地、建物共に微増。総量の縮減が必要とする公共施設等総合管理計画に照らして、今後も注視する必要があります。基金は、当年度、兵庫県市町交通災害共済組合の解散による分配金の受け皿として交通安全対策基金が加わりました。一般会計で約5%増、特別会計で約15%増、全体で5.3%の増加となっています。いずれも目的に沿った概ね適切な積立と理解しました。実質収支は、予算比約4%と適正水準で、単年度でも約1.7億円の黒字。経常収支比率は前年度から3.5ポイント改善して85.6%と良い水準ですが、行財政改革実施計画の目標値85%以内には届いていません。公債費比率は0.3ポイント悪化の11.6%となり、財政の弾力性については注意を要するものの、将来負担比率の大幅改善と併せ、総じて健全であることを確認しました。
 併せて、国民健康保険ほか5件の特別会計決算の認定及び水道事業を始めとする公営企業会計の決算認定等を行いました。

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お知らせ

9月定例会開会

9月定例会は9月1日から9月29日までの29日間の会期で開かれます。

一般質問

会派代表質問 9月9日

森下 恒夫
《市民の為の行政、生徒の為の教育》
1)藤岡市政の今後の展開は?
2)学校教育について

個人質問   9月13日

松井 道信 
《朝来市の観光政策について》
1)朝来市の観光政策について

藤原 正伸
《給食の持続可能性について一考》
1)高等学校における給食の実現に向けた取組について
2)国県との連携による効率的事業推進について
3)学校の働き方改革について

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お知らせ

活動報告第3号発行

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VOL.03 2022/07/31
ーcontentsー
・第5回定例会(補正予算)
・意見交換会
  共生さくらの皆さん
・視察(給食センター)

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コラム

6月定例会を終えて

 無事にと言いたいところだが、なんとも後味の悪い終わり方であった。

 このごろの議会は、高校生議会ならぬ幼稚園議会といった趣きと感じている。

 詳細は書けぬが、言い負かすことは議論ではない。ましてや人の言論を封じることは あってはならぬこと。
 様々な考え方があるのは当然のことで、その中から一致点を見い出す議会でありたい。

 ともあれ、6月定例会は終わった。
 我々は揺るぎなき結束力で、叡智を出し合い、朝来市創生に向かってただ前進あるのみ。

森下恒夫

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お知らせ

6月定例会閉会

 朝来市議会6月(第5回)定例会は、コロナ禍の地域経済・市民生活支援、物価高騰による生活者・事業者の負担軽減等のための補正予算を始めとする諸議案の審議を終え、本日閉会しました。

 補正予算の主要な財源は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金です。これは、新型コロナの感染拡大防止とともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活の支援を通じた地方創生を図るために、国から交付を受けるものです。

 今回の補正予算では、農家への肥料購入補助やプレミアム付き商品券を発行する市商工会への補助など、市内経済支援を中心に、社会福祉施設やこども園等への物価高騰対策支援などと合わせて1億4千万円余りが充当されます。

 地方創生臨時交付金は、新型コロナへの対応として必要な事業であれば、原則として使途に制限はないとされており、それだけに、政策効果を上げるための創意工夫が求められます。

 今回の施策の合理性を評価し、円滑な実施を期待すると共に、後にそれらの成果と課題の評価も欠かせないものと考えています。

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お知らせ

6月定例会開会

6月定例会は6月6日から27日までの22日間の会期で開かれます。

一般質問

個人質問   6月15日

松井 道信
1)朝来市の文化財の保全・管理について
2)教育と文化財

個人質問   6月16日

嵯峨山 博
1)子育て世帯への支援について
2)農業振興について
3)公共交通について

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コラム

市議会議員は何をなすべきか

 先日、20代の若者から「朝来市で現在何が問題ですか?」という鋭い質問を受けた。ここは真面目に答えねばと思い、これまで考えてきた持論を答えた。

 幸いというか「私もそう思っている」とのことで、我が意を得たりというところであった。しかし、「どのように解決に導くのか?」と更に聞かれていたらどう答えていたであろうかと、後になって思った。  

 若い頃に、「問題にして解決する」ということを教わったが、執行権の無い議員の立場で解決に導くことは、大概の場合難しいと言わざるを得ない。「問題にして、解決に近づける」が正解か?

 今回のことで、あらゆる事に対して考えをまとめておく事の必要性を感じた次第である。

森下恒夫

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お知らせ

活動報告第2号発行

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VOL.02 2022/04/28
ーcontentsー
・第4回定例会(新年度予算)
・意見交換会
  上八代地区の皆さん
  岩津ネギ生産者の皆さん

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コラム

朝来市政8年を振り返って(年長議員の独り言)

 2014年に増田レポートが発表され、896の自治体が消滅するという衝撃が日本中を駆け巡った。朝来市も消滅自治体の一つとされており、市では「私たちの子供たちの子供たちのために朝来市の生き残りをかける礎の計画としての覚悟をもって第2次総合計画を策定します」として、2014年「あなたが好きなまち」を将来像とする計画が策定された。国や他の自治体に先駆けて人口問題を主テーマとした計画であると胸を張り、社会増減を0にし2021年の人口目標を31,000人とした。

ところが、4年後には「人口減少がより加速している現状の中で社会増減を0とするのは現実的ではない」として、後期基本計画では2021年の目標人口を28,500人に下方修正し、4年後の現在ほぼ目標を達成し予定調和となった。

そして、本年度より「人と人がつながり幸せが循環するまち」を将来像とする第3次総合計画が始まった。

8年を振り返って、人口は減少の一途であるが、職員数(嘱託含む)は増加傾向、議員数は現状維持のまま。体裁の良い計画を作っても何も変わらないどころか衰退するばかり。朝来市はこれで良いのかという思いが募る春である。

                                  森下恒夫