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6月定例会を終えて

 無事にと言いたいところだが、なんとも後味の悪い終わり方であった。

 このごろの議会は、高校生議会ならぬ幼稚園議会といった趣きと感じている。

 詳細は書けぬが、言い負かすことは議論ではない。ましてや人の言論を封じることは あってはならぬこと。
 様々な考え方があるのは当然のことで、その中から一致点を見い出す議会でありたい。

 ともあれ、6月定例会は終わった。
 我々は揺るぎなき結束力で、叡智を出し合い、朝来市創生に向かってただ前進あるのみ。

森下恒夫

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市議会議員は何をなすべきか

 先日、20代の若者から「朝来市で現在何が問題ですか?」という鋭い質問を受けた。ここは真面目に答えねばと思い、これまで考えてきた持論を答えた。

 幸いというか「私もそう思っている」とのことで、我が意を得たりというところであった。しかし、「どのように解決に導くのか?」と更に聞かれていたらどう答えていたであろうかと、後になって思った。  

 若い頃に、「問題にして解決する」ということを教わったが、執行権の無い議員の立場で解決に導くことは、大概の場合難しいと言わざるを得ない。「問題にして、解決に近づける」が正解か?

 今回のことで、あらゆる事に対して考えをまとめておく事の必要性を感じた次第である。

森下恒夫

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朝来市政8年を振り返って(年長議員の独り言)

 2014年に増田レポートが発表され、896の自治体が消滅するという衝撃が日本中を駆け巡った。朝来市も消滅自治体の一つとされており、市では「私たちの子供たちの子供たちのために朝来市の生き残りをかける礎の計画としての覚悟をもって第2次総合計画を策定します」として、2014年「あなたが好きなまち」を将来像とする計画が策定された。国や他の自治体に先駆けて人口問題を主テーマとした計画であると胸を張り、社会増減を0にし2021年の人口目標を31,000人とした。

ところが、4年後には「人口減少がより加速している現状の中で社会増減を0とするのは現実的ではない」として、後期基本計画では2021年の目標人口を28,500人に下方修正し、4年後の現在ほぼ目標を達成し予定調和となった。

そして、本年度より「人と人がつながり幸せが循環するまち」を将来像とする第3次総合計画が始まった。

8年を振り返って、人口は減少の一途であるが、職員数(嘱託含む)は増加傾向、議員数は現状維持のまま。体裁の良い計画を作っても何も変わらないどころか衰退するばかり。朝来市はこれで良いのかという思いが募る春である。

                                  森下恒夫