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コラム

3月定例会を終えて

 藤岡市長の目玉政策の全天候運動場整備と昨年度予算で承認された生野庁舎建設に係る予算にストップがかかった。このことは、藤岡市政にNOと言ったも同然であると思う。

 しかしながら、この度の本会議での発議するに当たっての長い休憩をとってのドタバタ劇を目にすると、とても覚悟を持って周到に準備したものとは思えない。提案理由や賛成討論からは覚悟や責任の自覚が微塵も感じられない。自分達の思い描いたことと少し違うので駄々をこねたに過ぎないように思う。

 今回二つの発議をされた議員はいずれも所管の委員会の所属の議員であり、委員会での審査が十分であったのか疑問が残る。朝来市議会は「委員会主義」を採用しており、本会議では委員長報告に対して委員会所属以外の議員から審査の内容について質問するのが通常であり、委員会に属する議員が審査内容に疑義を唱えるのは自らの職務怠慢と言えないだろうか。

 全天候型運動施設については、候補地の整備計画策定段階であるので影響は少ないと思われるが、生野庁舎については実施設計の契約を終えており、基本構造の変更をする場合新たに設計をやり直す必要が生じ費用が発生することになる。このことをふまえた上での発議であったのか疑問が残る。又、今日までに当局による地元市民との協議は十分なされ、市民理解は得られていると聞く。この点でも発議は民意を受けたものなのか疑問がある。今後の動向を注意深く見守る必要がある。