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コラム

朝来市政8年を振り返って(年長議員の独り言)

 2014年に増田レポートが発表され、896の自治体が消滅するという衝撃が日本中を駆け巡った。朝来市も消滅自治体の一つとされており、市では「私たちの子供たちの子供たちのために朝来市の生き残りをかける礎の計画としての覚悟をもって第2次総合計画を策定します」として、2014年「あなたが好きなまち」を将来像とする計画が策定された。国や他の自治体に先駆けて人口問題を主テーマとした計画であると胸を張り、社会増減を0にし2021年の人口目標を31,000人とした。

ところが、4年後には「人口減少がより加速している現状の中で社会増減を0とするのは現実的ではない」として、後期基本計画では2021年の目標人口を28,500人に下方修正し、4年後の現在ほぼ目標を達成し予定調和となった。

そして、本年度より「人と人がつながり幸せが循環するまち」を将来像とする第3次総合計画が始まった。

8年を振り返って、人口は減少の一途であるが、職員数(嘱託含む)は増加傾向、議員数は現状維持のまま。体裁の良い計画を作っても何も変わらないどころか衰退するばかり。朝来市はこれで良いのかという思いが募る春である。

                                  森下恒夫