—主な議案とポイントをわかりやすく紹介—
第2回市議会定例会が開催され、市民生活や地域の将来に関わるさまざまな議案が審議されます。ここでは、市民の皆さんに関係の深い内容を中心に、主な議案のポイントをわかりやすくお伝えします。
1.子育て・教育に関する議案
● 子ども・子育て支援計画の内容変更
児童福祉法などの改正に合わせ、市の「第3期子ども・子育て支援事業計画」の一部が見直されます。より良い子育て環境づくりを進めるための対応です。
● 保育所・こども園などの基準改正
国の制度改正に伴い、市内の特定教育・保育施設に関する条例の一部が改正されます。
2.暮らしに関する条例改正・新設
● 駅周辺の自転車駐車場に関する新条例
駅前の環境改善と利用者の利便性向上を目的に、「朝来市自転車等駐車場条例」が新たに制定されます。
● 市職員等の旅費に関する条例改正
国の旅費制度改正を受けて、市職員の旅費規定が簡素化・見直しされます。
● 督促手数料の廃止
市が行う督促の手数料を廃止し、事務負担の軽減と効率化を図ります。
3.公共施設の見直し・管理運営の変更
● 山東森林活用環境施設の廃止
公共施設再配置計画に基づき、同施設を廃止するための条例改正が行われます。
● 指定管理者の指定(多数)
今年度は、多くの施設で指定管理者の更新時期となっており、
・地域コミュニティセンター
・温泉施設(よふど温泉、黒川温泉 など)
・老人福祉センター・高齢者施設
・農産物加工施設・農園・公園
・文化・観光関連施設(生野まちづくり工房井筒屋、道の駅関連施設 など)
など、市内の複数の公共施設で、管理運営を担う指定管理者の指定に関する議案が提出されています。
4.予算に関する主な議案
● 一般会計補正予算(第7号)
今回の補正では、特に次の点が注目されます。
- 物価高騰対策として
→ 3か月分の水道料金基本料金の免除 を実施 - 自然環境保護施設(仮称)の整備費追加
- 令和7年8月5日の豪雨災害による農地の復旧経費
- 児童手当給付事業の見込み減による減額補正
これらの財源として、寄附金(ふるさと納税クラウドファンディング分)、市債、国・県支出金の調整などが行われます。
● 水道事業会計補正予算(第3号)
上記の水道料金基本料金の免除に伴い、水道事業では会計の組み替え補正が行われます。
● そのほかの特別会計補正
国民健康保険、介護保険、下水道などの補正予算も提出予定です(現在調整中)。
5.その他の主な議案
● 山城の郷条例の全部改正
観光施設「山城の郷」について、管理運営の手法変更を目的とした全面改正です。
● 自然環境保護施設の工事契約変更
老朽化した屋根材による追加工事が必要となり、工事請負契約の変更が提案されます。
まとめ
今回の定例会では、
• 子育てや生活に関わる条例の改正
• 公共施設の管理体制の見直し
• 水道料金の負担軽減などの物価高騰対策
• 災害復旧や環境保全に向けた取り組み
など、市民生活に影響の大きい議案が多く並んでいます。
朝来市の今後のまちづくりに関わる重要な議論が行われますので、ぜひ関心を持って見守っていただければと思います。
